「そうだ、自分は………」
 暗闇の中で思い出す。
 自分が憧れた者。自分がなりたかったもの。

「先生の助手になりたかったんじゃない。私は、先生みたいになりたかったんだっけ」

 そう願った時点でこの日が来ることはきまっていたのだ。
 だって先生の後ろに隠れていては、先生のようにはなれない。
 自分が前に立って、自分の頭で考えて、自分自身が行動しないと。

 きっと・・・・・・・・・それが自立するということ。