やれやれ。

嫌われたものね。
あくまであなたは、
私の世界を拒むというの?

私の力を借りなくても、
自分は“そこ”で
幸せを掴めると言い張るのかしら?

それは愚かなことだと思うけど……、
ここまで来たら見守るしかなさそうね。

そういえば、いつかどこかで、
貴方に似た頑固な誰かに会った気がするわ

脆くて、か弱くて、儚くて
なのにゲームの攻略を諦めない
不思議な誰か……。

あれは誰だったかしら。
なぜだか思い出せないけれど。
彼女と同じ輝きを瞳に宿す貴方なら
もしかして……。

それじゃあひとまずさようなら。
どうか頑張ってね。

でも疲れたら、
私のところへいらっしゃい。

私はいつでも電子の海の底で
あなたが来るのを待っているから。