戦いは終局を迎えていた

 126人の日 シラバノビル、ツルギ=シラバノとの戦い
 26人の日 対機動呪霊共同戦線
 13人の日 バーナル=ブレイ率いるREIドール軍団との戦争
 
 幾多の戦いを経て生き残るナイツは二人のみ。
 一人は俺、暗黒シティ最弱ナイツ、クロラット=ジオ=クロックス。
 そしてもう一人は………

 廊下を歩くこと5分。やがて巨大なホールへと出た。
 周囲を取り囲む観客席。ドリゴノスメインの多目的ホールというやつだろう。
 北ゲートから入場した俺に対し、南ゲートにて待ち受ける誰か。

「ふん……。ようやく来たか」

 背後の闇に溶け込むかのような黒ずくめの男。その強烈な威圧感がなければ気付かなかったかもしれない。
 全身を包む漆黒のマント。首に巻かれたメモリークロス。
 どちらも見覚えがあるはずだ。何せ俺が故郷から旅立つ際持ち出した、黒之葛家の家宝だし。
「やはり、そういうことなのか」
 それらを身にまとう黒髪の男。その顔を俺は知っていた。
 幼き日、鏡を覗き込んだとき嫌というほど見た顔。それが成長し、ふてくされれば、なるほど、目の前の男のような顔になるかもしれない。
「黒鳳=流留=黒之葛」
 それが、目の前の男の正体。





 ナイツ001 クロバード=ルル=クロックス。
 すなわち、もう一人の俺であった。



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