戦いは終結した。



 聖王女の暗殺に始まり、
大陸13名家全てを巻き込むこととなった、
新世界大陸史上最大の内戦、王冠戦争。
 勝利した剣皇家の当主、剣太郎=吏亜=剣皇は、
他12名家を滅ぼし、新世界大陸を統一。
神聖剣皇帝国を建国し、
初代聖帝に即位した。



 しかし
心なき力によってもたらされた平和が
長く続きするはずもなく、
あまりに強引な剣太郎の治世に
民衆の不満は募っていった。
 
そして、戦争終結から17年。
嗣矩真地方にて起きた
民衆運動の武力鎮圧事件(亜矩真の惨劇)を機に
民衆の不満は爆発。
各地に潜伏していたレジスタンスは一斉蜂起し、
帝国に戦いを挑むのであった。

 そんな中、
亜矩真の惨劇の生き残りである少女
風凪剣菜は、
炎の小鳥ツバサに導かれ、
嗣矩真地方にて抵抗運動を展開する
レジスタンス“三獣騎”の一員となる。

 そうして幾多の戦いをくぐり抜けていく中で
やがて少女は自身の出生に隠された秘密や、
それにまつわる数奇な運命と
向き合うことになるのであった。

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